年季の入ったギニアジェンベのフルカスタムリペア依頼をいただきました。
かなり手のかかりそうなジェンベちゃんです、店主燃えてきました!!
とりあえず、何と言ってもフルカスタムの基礎は、木工から。
皮張りDIYする方が見落としがちなのが、この木工部分。
特にエッヂの加工は、音質にも影響が大きいし、プレイアビリティにも大きく関係する、重要な部分。
この年代(多分2000年初頭か1990年代後半)のジャンベの木工作業は、よく言えばアフリカ的、悪く言えば適当なものが多いので、作業も大変になることが多い。
DIY勢も木工とリング調整くらいは、ぜひプロに依頼することをお勧めします。
■作業1
エッヂ平面出し。
このジェンベ、エッヂ部分がかなりガタガタで高低差4mm以上ありました。
削りすぎないように慎重に、高低差をなくしていきます。
かつ、打面が傾かないように。
リングの決まりがわるくなるアゴの部分を、打面形状やボディの厚みとも勘案しながら削っていきます。
*エッヂ内部に大きな欠けがあった為、パテ補修
■作業2
下リングが小さすぎ、リング段もなかったために、まず下リングをカットし外しました。
下リング段をザグリ(掘り込み)
下リングが傾かないように、ボディ全体の傾斜、ネック・エッヂから距離も測りながら掘り込みます。
ちなみに当店では木工用の電気工具は一切使っていないので、全て手作業。
鋸と鉋と鑢で作業しています。
(リング作成時の鉄工作業には電気工具をつかいますが)
■作業3
上下リングを新調し、溶接。
リングは本当に神経を使います、大きすぎず小さすぎず、ボディのなめりや丸みに合わうよう、1本ずつ打ち出していきます。
■作業4
フルカスタムの基本となる、木工作業が終了しました。
この後、リングロープを編み、ロープを通し、皮張りへと進みます。
ジェンベ(ジャンベ)メンテナンスをお考えの方は
是非、当店African Percussionへ
www.african-percussion-nagoya.com