当店で施工した、ジェンベリペアの記録です。
■施工前
随分と年季の入ったジェンベが当店にリペアにやってきました。
オーナーさんが、友人から譲り受けたものだそうです。
譲り受けた機にフルカスタム・皮張替をとのことで、当店にオーダー頂きました。
作業前に、各部分の状態をチェック
■リングの大きさや皮の挟み込みはどうか？
残念ながら、皮がリングの挟み込みから滑ってしまっています。
3段横編みしていますが、テンションは上がっていません。
かなりローテンション、ぼよーーーーーんって感じの音。
リングは大きすぎるので、要調節です。
ロープも、このサイズのものには細すぎます。
ここからは、古い皮やロープを外して
■エッジ、歌口の状態は？
歌口の作業もちょっと荒くガタツキがあり、エッジに顎がでています。
これも要調整
下リングも大きすぎるので、要調整（これはサービスで施工。）
ありがたいことに、ボディは乾ききっていたもののクラック等はなかったので
ボディにオイルをいれて、オイルがおちついたら作業をすすめていきます。
■エッジ加工後
顎部分を削り、リングの決りを良くしました。
かなり傾いてガタついていた歌口の調整も行い、高低差のない滑らかな歌口になりました。
歌口に傾き・ガタツキがあると、演奏しづらいことはもとより、
テンションが一定せず音にまとまりがでません。ジャンベの音を左右する、かなり大事な部分です。
■リング調整
とりあえず下リング用の段を、はまりやすく削り直し。
溶接時の写真を撮り忘れてしまいましたが、、、、
上リング×2本、下リング×1本 調整が終わり、各リングに布を巻いていきます。
さて、後はリングロープを組み、ロープを通して皮を張り上げていきます。
■完成
なかなかに趣のあるジャンベが完成しました。
見た目もスッキリ、スリムなボディに、王道の赤いロープカラーが映えていますね。
音も、ぼよーーーんとした輪郭の無いデッド音から
高音中音低音の3音ともによくまとまり、ボディ鳴りのする気持ち良い音色になりました。
リングロープ：黒
ロープ：マゼンダ×黒
皮：山羊皮 中厚（ぶち柄）
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AFRICAN PERCUSSION
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